火鉢に最適な炭について
火鉢を使う上で欠かせない「炭」。今回はその炭についてわかりやすく解説します。
室内用の炭
火鉢には必ず室内用の炭を使ってください。
バーベキュー用のものを使うと臭いや煙が出て、せっかくの風情が台無しになってしまいます。
室内用の炭はホームセンターなどでも販売していますので、お手軽にお買い求めいただけます。。
比較的安価ですので、とりあえず火鉢を使ってみたいという方におすすめです。
室内用・屋外用の違い
両者の違いは何でしょうか?
簡単に言うと質の違いです。一般的にバーベキュー用として売られている屋外用の炭は外国産のマングローブ炭が多いようです。
屋外用炭は火・煙・臭いが出るのが特徴で、室内で使える代物ではありません。
屋外用炭は安価で火がつきやすいので、屋外レジャー用としては十分です。
黒炭・白炭・オガ炭
木炭には大きく分けて下記の3つの種類があります。
【黒炭】
火がつきやすく消えやすい。
主な木材はくぬぎ、なら。屋外用のマングローブも黒炭に分類されます。
安価なもの(バーベキュー用)から高価なもの(お茶用)まで様々な種類があります。
【白炭】
火がつきにくく消えにくい。
釜から出した後かける消し粉が付着し、見た目が白くなります。
高価なものが多く、代表的な白炭といえば備長炭です。
【オガ炭】
白炭と同様に火がつきにくく消えにくい。
木材を加工中に出た目の細かい木片(オガ屑)を固めて作った炭です。
値段がピンキリで、製造過程で薬品を使っているため臭いが出るものもあります。
それぞれ一長一短がありますので、用途や使用環境に合った炭を選んでください。
お勧めの炭
高価な白炭は来客時やお正月用などにとっておいて、普段は黒炭とオガ炭の併用をお勧めします。
まず黒炭に火をつけてからオガ炭を投入すれば、それぞれの長所を活かして快適な温度を保てます。
黒炭に関しては「 なら炭」を使用するのがいいかと思います。火がつきやすく安価で、臭いや煙もありません。「なら炭」は昔一番よく使われた炭です。
同じく黒炭の「くぬぎ炭」も同様に火がつきやすく使いやすい炭です。断面が菊の花のようなので、見た目を重視したい場合はこちらを使ってみて下さい。