家紋をモチーフにデザインした製品
ろうそくたてと三徳にはそれぞれ5種類のデザインバリエーションがあり、日本の伝統的な家紋をモチーフにしています。
今回はそれぞれの家紋の意味になどについてお話しします。
製品については下記リンク先でご覧下さい。
三徳の使い方はこちら
ろうそくたて へのリンク
↑「三徳」5種類
↑「ろうそく立て」5種類
三つ巴
【三つ巴と水の渦】
三つ巴の図柄の由来については諸説あります。日本古来の装飾具 勾玉がモチーフだという説や、はたまた月や魚だという説までありますが、現在のところ特に有力な説はありません。水が渦を巻いている形を現しているという説もあり、火災予防のおまじないとして屋根瓦等にも使われてきました。 その渦の数で一つ巴~四つ巴と呼んだり、渦も右回り・左回りがあったり、二つ巴が複数並んでいたりとバリエーションがとにかく豊富。当社では三つ巴の右回りを採用しています。
かたばみ
【かたばみと酢漿草(かたばみ)】
多年草の酢漿草(かたばみ)をモチーフにしたデザインです。漿は汁という意味で、その名の通りすっぱい汁(シュウ酸塩)がつまっています。かたばみは繁殖力が高く一度根付くと絶やすのが難しいことから、子孫繁栄や家運隆盛の縁起担ぎの家紋として使われてきました。最もポピュラーな家紋で、五大家紋の一つに数えられます。かたばみ紋の人気の理由については「徳川家の葵紋に似ているため」との説が有力のようです。(徳川家の「徳川葵紋」は徳川四天王の酒井家の「かたばみ紋」が起源で、〈かたばみ〉→〈葵〉→〈かたばみ〉と、先祖がえりをしています。)
↑徳川葵紋と一般的なかたばみ紋です。よく似ていますね。
雷雲
【雷雲と稲妻】
雷の事を稲妻と言いますが、これは雷が落ちると「妻が妊娠する」「稲が実る」と言う日本の古代信仰に由来する言い方です。つまり雷神は農業の神様。そして雷の後の雨は豊作のための重要な要素。 雷と雲(雨雲)の組み合わというのは、農家にとってはすごく縁起のいいものだったんですね。 ただ、呪符(災厄を避けるためのお守り)としての意味合いもあるためか、家紋として使われることは割と少なかったようです。
↑本来の雷雲の家紋
製品は丸い形の三徳やろうそくたてに合うようにデザインをアレンジしています。
三つ輪
【三つ輪と重なる三つの輪】
複数の輪(2~7つ)を重ねることが多く調和の象徴とされています。上下左右どこまでも続いていくことが可能な絵柄であることで、繁栄を象っているとも言われています。1つ1つの輪はそれぞれが1つの世界(宇宙)を表しているそうです。宇宙が重なっているなんて、とんでもなく壮大な話ですが、仏教を下敷きにしていると考えれば、そのスケールの大きさも納得です。
↑他に輪がモチーフの模様と言えば有名なのが七宝。7種の宝を表していますが、人と人との繋がりも宝に勝る大切なものだという意味もあります。
三つ葉
※この家紋は三徳のみです。
【三つ葉と柏の葉】
古代では柏の葉にご馳走を盛って神に捧げるなど、柏の木自体に神木としての意味合いがありました。また、柏は秋になって葉が枯れても新芽が出るまでは落葉しないという特徴があるため、家系が途切れない(子孫繁栄)という意味合いの縁起物とされてきました。現在でも縁起物として有名なのは、皆さんよくご存知の端午の節句に食べる柏餅ですね。ちなみに、拍手することを神社では「柏手(かしわで)を打つ」と言いますが、これは柏の葉が人の手のひらと形が似ていることが由来とのことです。
↑一般的な柏の家紋です。
「三徳」は、この図柄をモチーフにアレンジしたものです。
梅鉢紋
※この家紋はろうそくたてのみです。
【加賀百万石の梅鉢】
加賀の前田家は菅原家の子孫を自称していました。そのため、その家紋である梅をアレンジし加賀梅鉢が誕生しました。
↑梅の花の中心に鉢(太鼓を叩く棒)を添えたものを梅鉢と言います。