ゴリ

【生態】

一口にゴリと言っても地域によりどの魚を指すかはバラバラです。主にハゼ類の川魚がゴリと呼ばれますが、カジカ類やメダカ類を呼ぶ地方もあります。
当社で扱っているゴリはジュズカケハゼです。ウロコは小さく腹部に吸盤が付いております。
川底や石に張り付いて水流をしのぎ、コケや昆虫などを食べています。
北海道から九州まで幅広い地域に分布し、主に河川の中・下流域で一生を淡水で過ごします。
写真は右が養殖中のジュズカケハゼ、左がもともと池に生息していたウキゴリです。

【育成方法】

ドジョウと同じく稚魚と成体とで与えるエサを変えています。
成分は魚粉、小麦粉、米ぬか、植物油粕などです。大きくなれば池に生息する小魚を食べるようになります。
ゴリの養殖はまだまだ勉強段階です。

【食べ方】

当社所在地の石川県でゴリ料理といえば醤油と水あめで甘辛く煮詰めた佃煮が有名で、酒の肴や、お茶うけとして親しまれています。
カジカ類の方は刺身やみそ汁の出汁にされますが、当社で取り扱う小さめのゴリ(ジュズカケハゼ)は佃煮やから揚げに使われます。
ゴリ漁は加賀藩時代から昭和の初期頃まで市内を流れる浅野川や犀川などで盛んに行われていました。2人1組になって「ブッタイ」という三角の竹かごと「ゴリ押し板」を使って石の下に隠れているゴリを追い出す「ゴリ呼び」という方法の漁です。
現在は環境変化によりゴリの数も少なくなり、漁もほとんど見られません。