ドジョウ

【名水】

石川県七尾市の赤蔵山は霊山として有名です。
古来より神仏が集合する場所として信仰の対象となってきました。
同山の伏流水で構成される御手洗池は日本名水百選に数えられるほどの水。
当事業部所在地の石川県七尾市三引に所在する池にも、同山の豊かな水が湧き出ております。
当社のドジョウはその豊かな水で育まれました。

【エサ】

ドジョウの大きさに合わせ、餌を変えています。
写真の細かいものは稚魚用、大きくなると荒いものを与えます。
三引養殖池に放流したドジョウの種苗の全長は10mm~15mm内外ですので、口の大きさは約1~1.5mm位です。
配合は魚粉、小麦粉、米ぬか、植物油粕などです。
天然餌としてミジンコも与えています。

【育成方法】

ドジョウの育成は季節により変化します。
春に稚魚を池に放流し、自然に近い環境で育成しています。夏場がドジョウの育成が盛んなので、水温と餌を特に気を付けています。
秋頃からドジョウの動きが鈍くなり、冬には冬眠します。
天気予報も重要です。
水温はドジョウの食欲に影響を与えます。水温が低いと食べても消化できないため、病気のもとになります。
このため、晴れの日が続くとドジョウが健康的に育ちます。
また、雨で池の水が溢れた時は流される危険もあります。
これらのこともあり、ドジョウを育成する上で池の水の管理は非常に大切です。

【生態】

ドジョウはコイ目ドジョウ科で鯉の仲間に分類される淡水魚です。
10cm~15cm程度で、日本では広く田んぼや湿地帯に生息しています。
えら呼吸だけでなく腸でも呼吸ができる珍しい特技を持っています。
本州や四国に生息するシマドジョウや、近畿地方から東北のホトケドジョウ、北海道のフクドジョウなど地域によって複数種が生息しています。
当社で扱っている種類はヤマトドジョウで、骨が柔らかく食用に向いています。
童謡に歌われたり、食用とされるなど古くから親しまれてきた魚ですが、未だに謎の多く、安定供給がされていません。